国内最大規模のドッグショー。その中で1位・3位に選ばれたのは、Monamour主宰 見市香緒さんの犬舎で生まれ、HAPPY DOGのフードで育ったわんちゃんたちでした🐶✨
その背景には、日々の丁寧な食事管理と育て方があります。
本対談では、日々のこだわりに加え、フードローテーションや健康管理、そしてブリーダーとしての想いについて、熱くワールドプレミアム株式会社の代表佐藤とともに語っていただきました🎙️✨
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-お二人の出会いはどういったものだったのですか?
佐藤:見市さんの方からハッピードッグにご興味をお持ちいただいてお声がけいただいたというのがきっかけで、我々も見市さんの主催されるファミリー会とかお邪魔させていただくようになりました。
-見市さんはハッピードッグのどのあたりに興味を持たれたんですか。
見市さん:今、ジャック・ラッセル・テリアという犬種をブリーダーとして育てて26年目なんですよ。それ以外にお客さんのワンちゃん、一番大きいのだとグレートデンから一番ちっちゃいのがチワワまでたくさんのワンちゃんを預かって、ただ預かるんじゃなくて、健康な状態で預かる。それから健康な状態でブリーディングをするって考えると、一番大事なことの一つにごはん。安心安全なごはんを食べさせて、ワンちゃんたちがいい状態でいられるご飯っていうのは常に探してて、その中でハッピードッグをネットで見たり、これはいいんじゃないかなって思って、コンタクトを取らせていただいたっていう経緯ですね。
-たくさんのフードのお店がある中を調べて、ハッピードッグっていうのは嬉しいですね。
佐藤:めちゃめちゃ嬉しかったです。

-選ばれたポイントとしては、どういった点ですか。
見市さん:まずドイツで作られているフードっていうのは、やはり品質が高いっていうのがあると思うんですね。ドイツはワンちゃんにとって先進国だと思います。世界中のブリーダーさんのところを訪ねていて、犬のごはんに最も気を使うのは、やっぱりドイツのブリーダーだと思います。
-世界中を旅してブリーダーさんにお会いしてるんですか。
見市さん: 多分、世界中で一番、世界中のドッグショーに行ってると思います。
-ドイツで特にここが印象に残ったというところはありますか。
見市さん:それぞれの国に特徴的なブリーダーさんたちがたくさんいるんだけれども、ドイツのブリーダーさんって、各年代別でごはんに必ず違ったハーブを入れてるんですよね。例えば、お母さん犬に食べさせるハーブ、それから男の子に食べさせるハーブと分けている。それから子犬の時の社会化と知育がドイツのブリーダーさんは圧倒的で、自分もこういうブリーダーになりたいなっていう風に思ったのが印象的でしたね。
-最近でこそ日本でもワンちゃんの知育っていうのをよく聞くようになりましたね。
見市さん: そうですね、ワンちゃんの生活と性格の形成をかたち作るっていうのは、簡単な言い方をすると、定数と変数。定数っていうのは生まれ持ったもの。つまり、お父さん犬やお母さん犬の性格や血統といったもの。そして変数っていうのが、その子が生まれてからどういう社会化を経て、どういう経験をして、飼い主さんがどんな風にその子を育てたか。定数かける変数でワンちゃんの生活っていうのが変わってくる。その中で、ドイツのブリーダーとかヨーロッパのブリーダーっていうのは、定数を圧倒的に高くするっていうところが全然違いますね。
佐藤:それってすごいリスペクトじゃないですか、その血に対する。見市さんはそこをすごく大切されているなっていう印象です。
-見市さん、賞を獲られたとお聞きしましたけれども、その賞のことを聞かせてください。
見市さん: 日本ではほぼ毎週全国各地でジャパンケネルクラブのドッグショーっていうのが開催されています。その一番大きな本部の大会「サクラ・アニュアル・ショー」が年に一度東京ビッグサイトで行われます。それが先々週に行われて、日本中と、韓国、中国、台湾、フィリピンなどアジアから合計2047頭エントリーがあって。そこで、うちで生まれてハッピードッグを食べてうちで育ったワンちゃんが2047頭の中から1番と3番になりました!
-おめでとうございます!それは簡単なことではないですね。そもそもドッグショーっていうのはどういうものなんでしょうか。
見市さん: ドッグショーの審査って、多くの人が思うのは、美人コンテストみたいな、見た目を競うような競技っていう風に思う方がすごく多いんです。確かに、綺麗に毛を整えたり、美容を整えたりして、美人コンテストみたいに見えるんです。でも、ドッグショーってなんで始まったかというと、どんな犬も健康な一生を過ごせるために行われているものなんですね。例えば、ジャック・ラッセル・テリアが10頭出てきたら、10頭の中で一番健全な子が選ばれて勝つでしょ。その子の子供がまた世の中に出れば、また健康な子が生まれるという。健康を未来につなぐためのものがドッグショーです。
-本当に勘違いしていました。なんとなく「私のワンちゃん素敵でしょ」というものかと思っておりました。
見市さん: その骨格とかがちゃんとしていることによって、一生を自分の四本の足で歩いて走って、その子らしく犬生を謳歌して生きられる。それが一番大事なことですね。
-そういった賞があることで、ブリーダーの皆さんもそういうことを意識しながら、いい子たちをちゃんと作っていこう、育てていこうってなるわけですね。
見市さん: そうですね。もう一つは心の問題。これも例えば、音が怖い、花火が怖い、人が怖い、触られるのが怖い。こういうワンちゃんが生まれたら、その子は生まれつき、そういうマイナスで苦手なことをたくさん背負って生まれてきますよね。だけど、ドッグショーに出てるワンちゃんの中で、音も平気、人も平気、拍手も平気、何があっても楽しい子が、いい賞をもらって、その子の子供が世に生まれれば、きっと音も怖くない、触られたら嬉しい、みんなに拍手されたらもっと嬉しい。そういう子供が増えていけば、生きることがしんどい子が減りますよね。それがドッグショーの意味で、やっぱりその生まれながらに心が健康、体が健康、そうすると犬も幸せだし、それから飼い主さんも幸せ。それが非常に大事だと思います。
-「元々うちの子はね、ちょっと怖がりさんだから」とか、「臆病さんだから」って言って、なかなか人と会わせなかったりとか、外出するのにも連れ歩かなかったりとかっていうことが、実は不幸だったりするわけですね。
見市さん: そうですね、最初っから体に疾患がある子。例えば「うちの子ジャックなんだけど、ちょっと足が悪いから運動させられないんだ」とか。それってもう生まれながらに、自分で選ぶことのできない動物が苦労を背負って生まれてくることになるから。それはやっぱり我々人間がそれを排除していかなきゃいけない。なるべく健康な子を繁殖する。その子がなるべく健康な一生を過ごせることをサポートする。それがやっぱり我々人間が犬たちにできる最大限のリスペクトと感謝なんじゃないかなと思ってやってますね。
佐藤: 健康な血を守るっていうことですよね。ブリーダーさんのお仕事ってすごい多岐にわたると思うんですよ。もう多分、見市さんの生活はもう1日ずっとワンちゃんのこと。
見市さん: そうですね。今このインターペットに4日間来て、今日はそろそろ早くお家に帰りたいなと思ってますけど(笑)、だいたい朝は6時には起きて、ハウスに入っているワンちゃんたちを全員運動場に出して、運動場に出したら、汚してても汚してなくても、全部のハウスを拭き掃除して、ベッドも全員のベッドを全部洗って、それからお外のワンちゃんたちの排泄物をチェックして、ワンちゃんたちの排泄物でお腹のゆるい子いないかな、調子の悪い子いないかな、それから外回って顔色の悪い子いないかなってチェックして。それから全部洗濯したら今度乾燥機に入れて乾かしてる間に全員分のごはんを配って、これも赤ちゃんの離乳食からシニアがいたらシニアのごはんまで全部違いますよね。それから活動量の多いワンちゃん、それから活動量の少ないワンちゃん、それから妊娠してるワンちゃん。もうありとあらゆる違うフードをもう3、40分の間でバーっと作って。
佐藤:それをちゃんと把握されてるのがすごいと思うんです。全てのブリーダーさんが同じことをされているわけではないと思っていて。まえに私も午前中に見市さんにお電話したら、「午前中はお世話で忙しいから、電話しないでください」って。失礼しましたって思ったんです(笑)
見市さん:だいたい午前中と夕方の17時まわりはもう「ガチャン」って切るぐらい。非常に日本は難しくって、電話で長く話してくれるブリーダーさんが親切でいいブリーダーさんだってお客さんからは思われたりするんですけど、「私の仕事はワンちゃんのお世話をする仕事だから、人のお世話をする仕事じゃないから、私にワンちゃんを世話させてください」っていうのは、皆さんにいつもお願いしてます。
-元を正せば、ワンちゃんが一番なわけですからね。
見市さん:そうですね。いろんな年代のいろんなワンちゃんっていうのを毎日集中して見てあげないと、彼らの心の状態とか健康状態っていうのは保てないし、それから毎日同じじゃないんですよね。例えば昨日は雨が降ってたり、今日は晴れてちょっと蒸し暑い。そしたらじゃあ昨日と今日って同じご飯なのって言ったら、微妙に変える。例えば気圧が重いなと思えば、シニアのワンちゃんにはちょっと水分を多めにしてあげたりとかします。その時その時でブリーダーのいわゆる手加減ですよね。手の先で変えていってあげながら、一番ベストを作っていくっていうのがやっぱり自分の仕事なので。そうするとすごい集中したいので。
–そりゃそうですよ。電話しないでくださいね、皆さん(笑)。
-ところで、お話上手ですが講演とかされてますか。
見市さん: 講演とセミナーすごく多くて。なぜかっていうと、やっぱりこの国の人たちにできるだけ「ブリーダーって何?」っていうことを現場の声を伝えたい。そうじゃないと、大体ブリーダーって「悪徳」っていう言葉がつくか、「崩壊」がつく以外、ブリーダーって言葉がこの世に出てこないんですよ。大体もう世の嫌われ者みたいな職業になってるんです。私は健康な犬がこの世に生まれて、飼い主さんに愛されて、健康に一生を終えるっていうのが一番幸せな形だと思うので。そのために私はブリーダーで居続けたいし、多くの人が私みたいなブリーダーになっていって欲しいので、できるだけ声を上げて、こういう講演活動とか機会をいただいた時は、皆さんに伝えていきたいなと思って受けてますね。
-一般の方だけじゃなくて、ブリーダーさんのお仕事をされている方との交流もされたりしてるんですか。
見市さん: 日本は「いいブリーダー」とは何かっていうものの、ゴールが見えてない方が非常に多くて。私は世界中で「この人みたいになりたい、あの人みたいになりたい」っていうのを、自分の中でモデルを作ってきました。ただし、「どう生まれてきて、どう世話するのか」はみんな教えてくれたんですけど、「どうゴールを終えるか」を見せてくれるブリーダーって世界中にいないんですね。なんでかっていうと、ドイツも含めキリスト教圏っていうのは、老犬介護ってあんまりないんですよ。基本的にはもう足で立たなくなったら、この子たちの尊厳を守ってあげるためにも、安楽死させようみたいなところがあるんですよね。「どう生きるか」を教えてくれても、「どう終わるか」を教えてくれるブリーダーがいなかった。私はどう生きてどう終わるかまでもちゃんと伝えられるブリーダーになりたいなっていうのを思ったので、できるだけSNSとかも通じて多くの人に見てもらうようにっていうのは心がけてますね。
–国によって最期を迎える方法とか、中間地点の育て方とか、ものの考え方が違ってくると思うんですけれども、何が正しいかとか、何が自分にとって合っているかっていうところの選択肢は、どうしても多数の方の意見に従いがちなんですよね。でも自分で改めて考えるっていうのは大事ですね。
見市さん:世の中にはすごい有名な先生の意見だったり、獣医さんの意見だったり、あるいは近所のすごいたくさん犬を飼っている先輩みたいな人の意見っていうのがたくさんあって、皆さんすごく迷うと思うんですよ。SNSも情報が氾濫している。でも私が思うのは、愛犬のことを一番よく知っているのは飼い主さんなので。楽しくて元気な時はあんまり考えたくないんだけど、一緒に暮らしながら、この子はゴールを切る時にどんな風でいたいかなっていうのを、若くて元気なうちから少しずつ考えてあげると、きっとその時が来た時に飼い主さんが氾濫する情報に惑わされないで、その子にとって一番いい決断を下してあげられるんじゃないかなっていうふうに思いますね。
-私は本当にSNS下手なくせに悪い情報だけが入るんですよ。
見市さん:皆さんだいたい病気になると、その病気のことGoogle検索し始める。そうするとだんだんアルゴリズムでその情報がポンポンポンポンポンと出てくるじゃないですか。何でも情報が入ってくるようになっちゃうと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、あれもやらなきゃってなって、だんだんおかしくなってきちゃうので、病気のことはあまりググらない方が本当にいいと思います。
佐藤:ググって出てくる情報って、信憑性ってないと思います。それぞれ個体が違うから。その子にとっての正解って自分でも思えるんだったらいいけど、そうじゃない限り、正解じゃないものが常にあれもこれもあれもこれもと入ってきちゃいますよね。
見市さん:そこだけは飼い主さんは自信を持った方が良いと思います。この子のことは自分が一番わかってるっていう風に思っていいと思いますね。

-目指せ未病!と掲げてごはんの商店をやっていらっしゃるっていうのを見ました。
見市さん:これはちょっと簡単に説明させてもらうと、今はごはんの通販のお店をやってるんですね。なぜそれを始めたのか。これはさっきも言ったようにブリーダーって崩壊するか悪徳になるかどっちかじゃないですか。なんでかって言ったら、おそらく崩壊した人も悪徳さんも、最初はそうではなくて、皆さんワンちゃんが好きで始めてると思うんです。だけど、あまりにかかる人件費だったり、もっと繁殖しないとお金が合わない、収入が得られない。だんだん一歩一歩、また一歩現実に直面すると、いっぱい犬を増やすか、いっぱい産ますかしかなくなってっちゃうっていう人たちをたくさん見てきた。
じゃあ犬が好きな人が一生いいブリーダーでいられる方法って何だろうって考えたら、ワンちゃんの命を売らなくてもブリーダーでいられる経営の構造を作らないと無理なんじゃないか。自分がもしその構造のモデルができたら、次の世代に教えてあげられるなと。なので、ワンちゃんを繁殖して販売することは、全体の3割から4割にしようと。物販、命に関わらないもので収益を得ることで、犬たちを養っていく構造がうまく回るようになれば、悲しい崩壊や悪徳には行かなくて済むんじゃないかなっていうのが、通販のごはん屋さんを始めた始まりですね。
佐藤:先ほどおっしゃられた、ブリーダーとしての定数と変数のことを考えて、経営のことを考えて。
見市さん:悪気がないけど、気づいたらそうなっちゃった人もたくさんいると思うんです。そこはその人たちだけを責めても構造が変わらなかったら意味がない。そうじゃなくて、例えば柴犬を繁殖している人は誰よりも柴犬に詳しい。だとしたら、柴犬に合うシャンプーを売ればいいし、柴犬に合うごはんを売ればいいし、みんながそこに買いに帰ってきてくれれば、柴犬ばっかり売らなくても犬舎が守れる。その犬種を育ててる知識と経験も含めて、それをビジネスにすることができれば、犬舎を守っていけるんじゃないかなっていうのを考えました。
-それは見市さんがご自身で考えたんですか。それとも世界中を回ってみてそういったモデルがあった?
見市さん:自分で考えました。世界中のブリーダーはペットショップのない国なので、ブリーダーがブリーダーだけで立派に生きていけるんですよ。社会からの認知も高いんですよ。日本はブリーダーさんがすごく黙々と頑張っても、ブリーダーにたどり着く前の別のところで買っちゃう人が多すぎて、黙々と頑張ってる人ほど苦しくなっていっちゃうんですよ。
-以前はブリーダーさんから飼うっていう知識がやっぱり乏しかったですね。ワンちゃんや猫ちゃんたちを見るならペットショップっていうのがやっぱり頭に浮かびますよね。
佐藤: うちのフードはラインナップがすごくたくさん揃っていますが、それはその子に合ったものを飼い主さんに選んでほしいという背景があるからです。見市さんも「ミニセンシブル」を複数種類使っていただいていますが、実際に使ってみて使いやすいなと感じる点はありますか?
見市さん: とにかくバラエティが豊富で、タンパク質源の種類がたくさんあることです。「この子にはこれ、この子にはこれ」という使い方ができることと、あと私は、ワンちゃんだって美味しいご飯を食べてほしいと思っています。私がブリーダーを始めた頃に、「このドッグフードだけ食べていれば、犬は絶対健康なんだよ」と言われましたが、じゃあ自分ができんの?ってすごく思って。自分は昨日と一昨日と今日と違うものを食べて、美味しいと感じているのに、犬はこれだけやっておけば健康なんだよと言われるのは、少し人間の傲慢というか。やっぱり美味しいものを食べて「美味しいな」と思うことも心の健康だし。だから、このシリーズはいろんな種類があるので、フードローテーションがしやすいです。
佐藤: ローテーションについて教えてほしいです。「ローテーションってどうやるんですか」「どれくらいの間隔でやるのがいいんですか」という質問をよく受けるのですが、どれくらいの間隔でやるのがいいんですか?
見市さん: うちはその子によっても違うけど、子犬のうちは月単位とか、ある程度は同じものを食べさせて腸を安定させたいかなと思います。本当の離乳食の時は、結構いろんなお肉をあげます。なぜかというと、アレルギーになりづらいように抗体、経口免疫寛容を作りたいからです。ただ、育っていく過程で、人間の赤ちゃんもそうですが、少し便がゆるくなったりするじゃないですか。その時は同じフードで、頑丈な腸にしていく作業をして、何を食べても全然大丈夫ってなったら、週単位ぐらいで違うものをあげたり、少し変えたりします。その理由は、美味しく食べていただきたいということと、これ(ミニセンシブル)ってものによって栄養の配合と構成が違うからです。全部を毎回完璧に同じにするよりも、少しずつ変えることで足りないものを補ったり、「バランス・オーバー・ザ・タイム」で、時間によってこっちが多いものを食べたりこっちが少ないものを食べたりして、3ヶ月ぐらいの単位の中でちょうどいいバランスになっていくようにしたいので、そういう風にしています。
-成犬になった場合はどういう風にしたらいいですか?
見市さん: このフード1袋800gなので、うちだとジャックラッセルテリアで大体1週間で使い切っちゃうぐらいなんです。だから1週ごとに変える、という感じでやっています。

-新しいフードに変えた時に、体調を崩しがちというか、便がゆるくなったりすることがあったのですが、これはフードが合っている、合っていないと関係があるのでしょうか?
見市さん: 合っていてもゆるくなることがあると思います。それは好転反応で、今まで足りてなかったものが体に入ったりするからです。なので私は、少しゆるくなったとしても3週ぐらいはあげ続けて、それで良くなれば、体が伴ってきたんだなという感じで判断します。3日ぐらいだと、だいたいちょっとはゆるくなると思います。
佐藤:一般のユーザーさんだとそこまで待てないのだと思います。心配してしまいますよね。
見市さん:皆さんすごくせっかちで、良いも悪いも結果をすごく早く求めるのですが、どんな体だってアジャストするのに時間がかかります。でも、人間も犬もアジャストする力を持っているということをまず信じてあげて、信じて待つというのはすごく大事だと思います。少し緩くなると病院へ行き、病院へ行くと抗生物質をもらって、抗生物質をもらうとその一瞬は良くなってもまた緩くなるので、自分のお腹の力でうんちが良くなるまで待ってあげるのはすごく大事だと思います。
佐藤:フードを変えてお腹が緩くなって、またローテーションを繰り返し、フードが見つからないというユーザーさん、すっごい多いんですよ。
見市さん:ちょっとゆるくても気にしないで、一番大事なのは、飼い主さんが気にしすぎないことです。ワンちゃんが自分で健康な状態に体を近づけていく力を信じて見守ってあげる。このフードは元々センシブルなので、ローテーションしても、私の経験上ほとんど便は崩れないですね。これで崩れることはあまりないと思います。
-プロの方がいろんなワンちゃんと接してきて、いろいろなフードを探して、ハッピードッグの商品がいいなと思ったのなら間違いないですね。
見市さん: もう何年も使っています。ローテーションを組みながら、その子の様子を見ながら色々変えていきます。あとやはりライフステージですね。子犬、それから成犬2歳までの活動的な時期、それからドッグショーに出るような子、そしてシニア。やはりみんな違うので、そこは少しずつ内容を変えるようなことはします。
-私のような素人は、自分の判断で変えていくのが難しいのですが、どうやって見たら良いでしょうか。
見市さん: 一番は体重です。増えすぎないか、痩せすぎないか。自分の拳をぎゅっと握った時に、こう触るぐらいのあばらだとちょっと痩せています(握り拳を作った時に山になる手の甲の骨)。これにうっすらとお肉が乗ったぐらいのあばらだったらいいんじゃないかな、という目安で触ってみるといいです。皆さんよく「うちの子何キロなんです」とおっしゃるんですけど、正直、体高が30cmのジャックラッセルテリアと、体高が30cmのプードルだったら重さは1.5倍以上違います。だから重さというのはあんまり関係ないです。重さよりも、飼い主さんが自分の手で触った感じで、太っているのか痩せているのかが分かるように毎日触ってあげてほしいです。あとは息が荒くないか、うんちの状態がいいか、毎朝ワンちゃんとお散歩に行って帰ってきて落ち着いた頃に歯茎をチラッとめくってあげて、綺麗なピンク色の歯茎をしているか、そういったところも参考のポイントになると思います。

-歯茎って日々変わるんですか?
見市さん: 貧血気味だったりすると薄くなったりとか。毎日見ていないと気づけません。毎日ブラッシングしながらちょっとめくるだけでいいし、歯磨きをしていれば見えるので、気づいてあげるというのはすごく大事だと思います。
-やはり歯磨きはブリーダーさんとしてもやった方がいいと思いますか?
見市さん: 絶対やった方がいいと思います。皆さん、サプリやマッサージを全部やって、「あと何をやったらいいですか」と聞かれることが多いんですけど、私が犬を健康に長生きさせられると思う最高の栄養は、口の中をきれいにすることと、質の良い睡眠をとることと、お日様にあたること、この3つだと思います。鉄則だと思います。
-なかなか歯ブラシを嫌がる子も多いですけど、これも日々の積み重ねでしょうか。
見市さん:歯ブラシを入れるのが嫌だったら、おうちにある軍手でもいいです。軍手で歯をなぞってあげるところから練習してもいいので。道具が大事なのではなくて、100万円する歯ブラシでもできないことが、おうちに転がってる軍手でできるんだったら、そっちの方がいいと思います。毎日やってあげることですね。
-ジャックラッセルとアーフェンピンシャーのブリーダーさんですが、アーフェンピンシャーとはどんな犬種ですか。
見市さん: アーフェンピンシャーっていうのは、ドイツを原産にした3.5キロぐらいまでのちっちゃい犬で、別名をモンキーテリアって言われてるお猿さんみたいな子です。皆さんが想像するのは、ブリュッセル・グリフォンの黒いような犬ですね。すごくちっちゃくてちょっと鼻がつぶれたような犬なんですけど、これが実はミニチュア・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーの原種と言われています。
私はアーフェンピンシャーを飼いたいと思って、もう15年くらいかな、飼いたいな、飼いたいなと思って、飼うんだったら世界中の中で一番いいブリーダーさんから買いたいと思って15年研究したんですよ。15年研究して、オランダのブリーダーさんがやっぱり世界で一番すごいなと思って、その人から譲ってもらったのが始まりで。皆さんワンちゃん飼いたいと思ったら、すぐ飼わなくていいから、この犬種にはどんなブリーダーがいて、どんな人からどうやって迎えたらいいのかをよく研究して、それで満を持して迎えたら絶対楽しいドッグライフになるので、まず急いで迎えない。これも大事なんじゃないかなっていう風に思います。
-見市さんにとっての「Love is…」を教えてください。
見市さん: 「よく見ること」。自分のワンちゃんをよく見てあげてください。毎日少しずつ少しずつ何かしらのサインを出してたり、何かしらの変化を見せてたり、必ずするはずなんです。毎日一日も同じ日ってないはずなので。日本の方ってムツゴロウさんの影響で「わーっ!よしよしっ」て可愛がるのが大好きで、「わーっ!」て可愛がってる時って、あんまりちゃんとワンちゃんを見れてないので、ちょっと冷静になって。自分の圧をちょっと消して、ワンちゃんを静かによく見てあげる時間っていうのが、すごい大事なんじゃないかなと思います。やっぱり心と体のある生き物ですから、彼らのサインとか、彼らの行動の変化を静かによく見てあげるっていうのはすごい大事だと思います。
-見市さんの「よく見ること」を聞いて、どうですか佐藤社長は。
佐藤: 「信じて待つこと」。我々って無駄に忙しくて、待つっていうことを忘れちゃってるなっていう。無駄に忙しいふりをしている。でもやっぱり子育てでもみんな一緒だと思うんですけど、やっぱりその生命を信じて、その可能性を信じて待ってあげるっていう余裕を自分もちゃんと持たないといけないし、それが一番大事なことなんだなって。ちゃんと自分の子供やワンちゃんを毎日見ていたら違いにも気づくし、そういう余裕を持てるっていうことが、ワンちゃんの健康にもつながるんじゃないかなっていうふうに思います。

-最後に、良いブリーダーさんを見つけるには、ということを教えてください。
見市さん: これはね、もう本当に非常に難しいですけど、まず一つ、自分がこの犬種が飼いたいなと思ったら、ジャパンケネルクラブのホームページでドッグショーの予定が出てるんで、何回かドッグショーに行って、その犬種を見てみるといいと思うんです。そうすると、大体出してる人の中で、この犬種の中でも骨格がいいな、動きがいいなみたいな人がだんだん分かるようになって、そしたらその人に声かけて「すみません、ブリーダーさんですか」って言って、「あ、私がブリーダーです」って言ったり、「うちのブリーダーさん紹介します」って教えてもらってコンタクト取ると、外れる可能性は割と低いんじゃないかなと思います。ちなみにドッグショーは一般の方も誰でも行けます。特別なブリーダーさんたちだけの場所じゃなくて、ドッグショーっていうのは愛犬家の、愛好家のための場所だと思って、皆さんも見に行ってもらったらいいと思います。
佐藤:ペットショップとかではなくて、ちゃんと納得すること、やっぱりそこも「よく見ること」ですよね。
見市さん:チワワが欲しいって思って、近所のペットショップ行ったら30分でお金払ったら命が買えちゃうのって怖いですよね。だって、その子がどんなお母さんとお父さんから生まれてきて、どんなものを食べて、どういう子なのかもわかんないまま迎えられちゃうと、やっぱりすごい怖いと思うので、そこは焦らずに迎えた方がいいと思います。
佐藤:いろんなワンちゃんを見る。ということですね。
見市さん:そうですね。いろいろ見てるうちにいろんなことが見えてくると思うし、大体ワンちゃん欲しい時って気持ちが高ぶって上ずっていますから、なんでも可愛く見えちゃうんです。冷静になって見てもらうっていうのは大事だと思います。
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【Monamour主宰 見市香緒さん】
早稲田大学卒業後、広告代理店でコピーライターとして食品・飲料・化粧品などの広告制作に従事。
その後、ジャックラッセルテリアに魅了され、ドッグブリーダーへ転身。
シリアスブリーディングに加え、ペットホテル、グルーミング、トリミングなど総合ケアを提供。子犬から老犬介護まで、幅広い犬のケアに対応。
JKC公認トリマー・ハンドラー・審査員としても活動し、国内外の専門誌でドッグライターとして連載を持つ。
繁殖では世界各国で多数のチャンピオン犬を輩出し、英国Top Breeder of the yearを7年連続受賞。
犬のQOL向上を重視し、食育や飼い主教育、ケア全般の啓発に取り組む。
Instagram: https://www.instagram.com/monamour0625
